2019年5月23日(木)
日創研徳島経営研究会 5月例会
タイトル「差別化・集中戦略のすすめ〜戦略展開と人財育成〜」
株式会社ジャロック 代表取締役 武澤清則 氏
福井県から起こし下さった武澤社長。
直前まで1週間以上欧州へ出張されていたそうですが、
帰国されて数日で来徳してくださりました。
冒頭に今回の“例会の目的”として
「徳島経営研究会から3つの宿題をもらった」と
武澤社長はおっしゃりました。
その3つとは、
①差別化、集中化戦略の理解を深める
②「戦略」と「理念」と「人財育成」を紐づける
③戦略の展開と権限委譲について学ぶ
武澤社長は、「たった1時間半の講演では難しすぎる」と
冗談交じりに仰りながらも、その目的に答えようという誠実な姿勢で
講演内容を準備していただいたようです。
現在3代目の武澤社長。
20代の頃、一社員の立場から社長に就任されました。
当時の会社の状況を見た誰もが
「やめておいた方がいい」と言ったそうです。
○当時の状況
・2億円もの借金をして会社を購入
・メインバンクからは貸し剝がし状態
そんな状況が嘘のように、現在は自己資本比率75%。
実質「無借金経営」とも言える経営をされておられます。
そんな武澤社長から
会場に対して最初の問いかけがありました。
問:「あなたの会社の強みは何ですか?」
それぞれのテーブルで皆さん話し合いますが、
同じ会社でも社員さんと幹部さんの答えが異なります。
「社員と社長の思う強みは一致しないことが多いですが、それは当然。
主観が違うからです。その人が一番力を入れているところを言います。」
だから、方針でベクトルを合わせるが大切なのだと武澤社長は仰りました。
また、「差別化」についての解説がありました。
・誰に
・何を
・どのように
を考えて定めることが基本です。
特に「誰に」の部分は現在のターゲットではなく、
3〜5年後、どんな方に顧客になって欲しいのか?を
決めなくてはいけません。
「経営理念の浸透」については、
人にはそれぞれの
・人間観
・人生観
・仕事観
があるので、浸透しない理由はそこにある。
「マインドイノベーション→経営理念の浸透」の
仕組み作りを組織でやることが大切です。
まとめになりますが、
誰もが良い会社にしたい!と思っています。
・社風が良い会社だけでは自慢できない。
・自己成長と業績が上げられてこそ両親、友人に自慢できる。
そのためにも、それぞれの“長所”を発揮させることです。
「長所の発揮」があってこそ、生産性を高めて目標を達成させられます。
「個人の差別化と集中化、その集合体が企業の差別化と集中化になる」
武澤社長の講演の本質は、この言葉に集約されていたのかもしれません。