活動報告

徳島経営研究会3月例会<町工場から世界へ~社会貢献できる企業体へ~>株式会社STG 佐藤輝明氏 例会

3月度例会

2019年3月28日(木)
日創研 徳島経営研究会 3月例会
「町工場から世界へ」
株式会社 STG 代表取締役 佐藤輝明氏


会場には佐藤さんに学ぼうと、満席120名もの方が駆けつけました。
なんと、西東京、岡山、姫路、高知、愛媛、香川からも
ご参加くださった方がいらっしゃったんです。
多くの方にご参加いただき、ありがとうございます。

佐藤さんは冒頭に入社当初の話をされました。
めちゃくちゃ大赤字の会社なのに、
めちゃくちゃ忙しい。
本来ならば忙しいんだったら儲からないといけないのに、何故だ?


そう思った佐藤さんは
ストップウォッチを片手に、工程を全て洗い出しました。
すると分かったのが
「なんでも間でも、残業してでも、すべて自社内でやろうとしている」
つまり、高い正社員の残業代がめちゃめちゃかかっていたわけです。

だから、それを全て内職さんに外注してお願い!
一気にその月から黒字転換したそうです。


なるほど、方法そのものをまったく変えて、利益を出した。
入社当初から、「イノベーション」に対する感覚があったのでしょうね。

そこから小さな町工場から、中国進出、企業買収、タイ進出、
そして、上場も目指す素晴らしい会社になったんです。

すごい。


そして、とっても印象的だったのは、佐藤さんの口癖。
「たまたま」
「ラッキー」
「運がいい」
この3つのワードは何度、講演&質疑応答中に口されたか。

「たまたま、いい時期に企業買収の話がきた」
「ラッキーだったのは、中国進出の時に、すごい縁に恵まれた」
「運がいいのは、人に恵まれたから」

でも、それはきっと、佐藤さんが引き寄せた運だと思うんです。
佐藤さんの圧倒的な行動量がそれを物語っていると思います。


例えば、毎月20冊の読書をするそうです。
(すごい量だ!)
読書によって、さまざまな人の人生を疑似体験し、
それは経営判断に活かされているのだそうです。

そして、コミュニケーション量もそうです。
時差のあるタイ、中国の幹部とは、もっぱら出勤退社の車の中で、
運転中にハンズフリー(Bluetooth)で会話するそうです。
少しの時間も無駄にしないのです。

こうやって、圧倒的な行動量がきっと運を引き寄せるんでしょう。
それを謙虚に「運がいい」と思っている佐藤さんが素晴らしい。

最後に「何故、上場するのか?」ということについて語られていました。

『それは、「いい会社」を作りたいのです。
でも「いい会社」って何なのか?
理念が浸透からいい会社?
儲かっているからいい会社?
社員が活き活きしているからいい会社?

それはそれで素晴らしいけど、定性的で、定量的じゃない。
そして、ずっと続くか分からない。

でも上場すると、全ての利害関係者(ステークスホルダー)が満足しないと継続できないわけです。
上場し続けられるというのは、一つの指標じゃないかと思っています。
「いい会社」つまり、「すべてのステークホルダーを満足する会社」を作るのです』

なるほど!
本当に勉強になりました!

佐藤さん、ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!!

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